他では見つからなかった専門性の高い人材確保が実現。パイプラインの一部を1/3に短縮の効果も
株式会社パンフォーユー
経営企画本部 プロダクト企画部 部長 包 直也さん
導入の目的
食品業界特有の知見を持った人材にコミュニケーション業務をお願いすることで業務を効率化したい
課題
パン屋さんと良好な関係を築いていくためのコミュニケーションをとる人員が不足していた
効果
・パン屋さんと契約してから運用開始までの期間が最大で1/3にまで短縮された
全国のパン屋さんと提携し、日本中に各地のパンを届けるプラットフォームを運営する株式会社パンフォーユー。「新しいパン経済圏を作り、地域経済に貢献する」をミッションに掲げており、パンを作る人・売る人・食べる人 三方よしの世界を実現し、地域のパン屋さんが抱える課題を独自の冷凍技術とITで解決することを目指しています。
今回は、同社の新規事業企画を推進されている包さんにクラウドワークス エージェントの導入・活用の感想について伺いました。
事業拡大に伴い、パン屋さんとのコミュニケーションを行う人員の不足が課題に
まず御社の事業内容について教えてください。
当社は「地域のパン屋さんのプラットフォームとして地域経済に貢献し、新しいパンの経済圏を作る」を事業ミッションとして掲げています。もう少し具体的にお伝えすると、パンを作る人・売る人・食べる人が三方よしの状態を実現するため、主に4つの事業を展開しています。
1つ目は、個人向け冷凍パンのサブスクリプションサービス「パンスク」です。一般消費者向けに、全国のパン屋さんから焼きたての美味しさを閉じ込めたパンを月1回お届けしています。
2つ目は、企業向けの食の福利厚生サービス「パンフォーユーオフィス」です。企業に冷凍庫を置かせていただき、冷凍パンを定期的に納品し、従業員が安く買える仕組みです。
そして3つ目は、パンを売りたい事業者向けのパンプラットフォーム「パンフォーユーBiz」です。冷凍パンを活用した販売支援や手作りパンの仕入れなど、パンビジネスを包括的に支援しています。
最後に4つ目が、地域のパン屋さんに貢献するための「全国パン共通券」です。ステッカーが貼ってある全国のパン屋さんどこでも使えるデジタルギフト券となっています。
独自性の強いサービスを展開されていらっしゃいますね。
他社様でも「パン屋さんのパンを届ける」サービスを展開しているケースはありますが、パン屋さんのプラットフォームを築いてるのは、独自性があるポイントだと考えています。
その他にもパンを冷凍するために、当社独自の冷凍技術を開発していて、こちらは国際特許を申請中です。またパンを劣化させず温め直した時に焼きたての食感を再現できるよう、パンを冷凍するタイミングの指導なども行っています。
このように様々なサービスを展開していますが、「地域のパン屋さんのプラットフォーム」「IT×冷凍技術」の2つが当社の強みです。
クラウドワークス エージェントは2021年12月に導入いただきましたが、当時はどういった課題がありましたか?
主な課題は「パン屋さんとコミュニケーションをとる人員が足りなかった」ことでした。
パン屋さんのプラットフォームを拡大していくためには、なるべく多くのパン屋さんと接点を持ち、契約していただく必要があります。もちろん契約して終わりではなく、パン屋さんと良好な関係を築いていかなければなりませんので、コミュニケーションを迅速に取れるような体制が求められます。
このような背景から、パン屋さんとのコミュニケーションを様々な面からサポートできるメンバーが急ぎで必要になりました。
とはいえ「コミュニケーションできれば誰でもよい」というわけではなく、食品を扱うときに押さえておくべき法律もいくつかあるため、食品表示に関する知識がある方や食品業界で働いていた方を求めていました。
また法律対応だけでなく、食品に関する知識のある人のほうが、パン屋さんとのコミュニケーションをスムーズに行えるというのも経験者を求めていた理由の一つです。
定常的な業務のリソースが不足していたんですね。該当業務はどれくらいの作業量だったのでしょうか?
作業量としては週30時間程度です。ただし、探していたのは平日週5日で1日6時間働ける方でした。
パン屋さんとのコミュニケーションに関するサポート業務が主でしたので、平日毎日働けることを重要視していました。
クラウドワークス エージェントの豊富な人材データベースにより、専門性のある人材がすぐに見つかった
クラウドワークス エージェント導入の決め手を教えてください。
クラウドワークス エージェントを導入する以前から、御社の『クラウドワークス』やエンジニアマッチングサービスの『クラウドテック』を活用していました。その中で、先ほどお伝えした「食品表示に関する知見があり、週5で働ける人材はいますか?」という相談をしたところ、クラウドワークス エージェントを紹介していただきました。
実はアルバイト募集エージェントなどを活用しての募集もしていたのですが、要件に合う人材が見つからず、困っていたところでした。
クラウドワークス エージェントでは、こちらがお伝えした細かい条件をもとに人材を探していただけて、実際に希望条件に合うアシスタントが見つかったため導入を決めました。
他サービスでは条件によるフィルタリングができなかったり、専門性のある人材が集まらなかったりしたので、とても助かりました。
最適な人材を確保できたことが導入の決め手だったんですね。食品業界の知識・経験以外に担当アシスタントに期待したポイントはありますか?
今回お願いする業務では、パン屋さんとのコミュニケーションも実際に行ってもらうため、「事務的な作業を黙々とできる」よりも「信頼関係を築けるコミュニケーションを取れるか」を重視していました。
実際に候補者の方と契約前にオンラインでお話した際は、コミュニケーションの取り方はもちろん、会話の中で見えてくる人柄も、信頼関係を構築する上では大切ですので、しっかりと確認しました。
アシスタント導入後、契約から運用開始までの期間が最大1/3に短縮
導入前、フルリモートのアシスタントを導入することに不安はありましたか?
やはり不安はありました。社内メンバーと密にコミュニケーションを取ってもらうことを考えると、オフィスに来ていただける方のほうが良いのではと思っていましたので、当初は人材派遣なども検討していました。
しかし、オフィスでの勤務を必須にすると、募集エリアが限定されてしまい、かつリモート勤務希望の人が対象外になるため、候補者がどうしても少なくなってしまいます。
こうした理由があり、不安はありつつも「フルリモートの方も含めて探してみよう」となりました。
実際に導入してみていかがですか?
フルリモートで懸念していたコミュニケーションについては、オンライン上でスムーズに行えましたので、全く問題なかったです。
またクラウドワークス エージェントを導入時に期待していた「単なる作業者ではなく、コミット意識を高く持って前向きに業務に取り組んでいただける」という点についても、本当に期待通りでした。
派遣やバイトの場合は、どうしても「業務をこなす」イメージがあったのですが、クラウドワークス エージェントのアシスタントの方々は、社内メンバーとも馴染んでおり、当社の仲間として活躍してくれていると感じます。
その他にも、食品表示の検定を持っているアシスタントですので、パン屋さんと食品の話をする議論に参加してもらったり、専門的なアドバイスをいただいたりと、様々な場面でサポートしてもらっています。
これまで社内に不足していた要素を補完してくれているため、あらゆる面で業務の効率化や迅速化に繋がっています。
具体的に導入効果を実感された部分はありますか?
数値的な効果としては、パン屋さんとご契約してから運用開始までの期間が最大で1/3にまで短縮しました。
クラウドワークス エージェントの導入だけでなく、社内業務の効率化に取り組んだ背景もありますが、アシスタントの作業量(1人あたりの対応できるパン屋さんの数)を増やしつつ、各作業を丁寧に行ってくれたからこそ実現できた成果だと認識しています。
また作業自体をスピーディーに対応いただけたのはもちろんですが、アシスタントに当社の「チームで進んでいこう」という雰囲気に馴染んでもらえたのも良かったポイントです。
当社の受け入れ体制と御社の人材のマッチ度が高かったからだと考えています。
密にコミュニケーションを取りつつ、会社の一員として期待以上の活躍を見せるアシスタント
稼働中のアシスタントについて教えてください。
アシスタントと一緒に働く社員からは、「問題が起こった」「うまく行かない」といったネガティブな声は一切出てきておらず、満足度は非常に高いです。
しかし、リモート勤務の場合は、実際にどのように稼働しているかを把握するのが難しく、当社はスタートアップですので、管理体制が万全という状態でもありません。このような状況下でも「しっかりコミットしていただけるのか」に最初は不安もありました。
結果としては、Slackで毎日細かく業務報告をしてくれるので、稼働状況が適切に可視化できており、スムーズに業務が進んでいます。
クラウドワークス エージェントは、紹介して終わりのエージェントサービス等とは違い、ルールや管理体制が整っているからこそ、アシスタントのコミット力を引き出せるのだと思います。
アシスタントが馴染みやすい雰囲気を作ってくださっている印象を受けたのですが、普段のコミュニケーションはどのようにされていますか?
基本的にはSlackのテキストベースでのやり取りが中心ではあるものの、Zoomを活用して直接会話する機会も毎日どこかしらのタイミングで取るようにしています。
テキストのコミュニケーションだけですと、自分にそういう気持ちがなくても、相手からは冷たく見えてしまうこともありますよね。だからこそ当社では、Zoomでの対面コミュニケーションも大切にしています。
こうしたコミュニケーションの工夫が生まれたのは、「みんなで進めよう!」という会社の文化による影響が大きいです。
フルリモートで働く新しいメンバーが入ってチームが変わるとなったときに、こういうコミュニケーションの体制にしようと自然に決まりました。
クラウドワークス エージェントのサポート体制についてはどうですか?
営業担当の方は、しっかりとサポートしてくれるのでとても頼もしいです。
私自身、細かい作業が得意なほうではなく、必要に応じてリマインドをしてくれるなど、適時適切にコミュニケーションが取れるので助かっています。
大手の派遣エージェントの場合は、営業担当者も形式的に業務を回しているように感じることもありますが、クラウドワークス エージェントは当社に寄り添ったコミュニケーションをしていただけるので、そこは大変魅力に感じています。
クラウドワークス エージェント活用のコツがあれば教えてください。
アシスタントは他の社員と変わらず、当社のメンバーとして馴染んでいただいているので、特別に意識していることはないです。アシスタントだからと意識せずとも、自然に馴染んでいることこそが素晴らしいポイントだと認識しています。
当社ではインターンやパートなど様々なメンバーと一緒に仕事をする機会があるので、「みんなが仲間としてやっていこう」というのが現場の意識として根付いています。
この意識が会社全体の雰囲気として醸成されていることは、クラウドワークス エージェントのアシスタントを迎えるうえでも良かったと思います。
今後、どのようにクラウドワークス エージェントの活用を進めていきたいとお考えですか?
もともとはパン屋さんとのコミュニケーションを手伝っていただく業務が多かったのですが、最近では食品表示など専門性を活かした業務の割合が増えてきています。
期待以上の役割を果たしてくれていますので、チームの一員として引き続き貢献していただきたいです。
またクラウドワークス エージェントには全体を通して大変満足しています。
今後も自社だけでは募集できないような専門スキルをもった人材が必要になるタイミングが出てくると思いますので、そのときはぜひまたご相談したいです。